[アップデート] Amazon OpenSearch ServerlessがGAになりました
こんにちは。サービス部の武田です。
re:Invent 2022で発表されプレビュー版として公開されていた、Amazon OpenSearch ServerlessがGAになりました。
Amazon OpenSearch Serverlessとは
OpenSearch Serverlessとは、Amazon OpenSearch ServiceにおけるServerlessオプションです。以下、これまでのOpenSearch ServiceをそのままOpenSearch Service
、GAとなったOpenSearch ServerlessをServerless
と書きます。
ServerlessではOpenSearchクラスターを自前管理することなく、自動的にリソースをプロビジョニングおよびスケーリングします。
OpenSearch Serviceとの違い
Serverlessではクラスターやドメインという概念はなくなり、代わりにコレクションという単位で管理されます。OpenSearch Serviceでは事前にインスタンスタイプの指定やEBSの容量を指定しプロビジョニングしておく必要がありました。
Serverlessではインデックス作成、検索、ストレージはそれぞれ分離され、インデックスはOCU(OpenSearch Compute Unit)、ストレージはS3で管理されます。OCUはワークロードに合わせてオートスケーリングするため細かい調整などをする必要はありません。ストレージについても事前のプロビジョニングが不要となります。
そのほか、とばちが次のエントリで解説していますので、そちらも参照ください。
料金について
AWSアカウント内で最初にコレクションを作成するとOCUが最低4つ作成されます。以降のコレクションでは、そのOCUを共有します。最低4つの内訳は次のとおりです。
- インデックス作成のプライマリおよびスタンバイ
- 検索のプライマリおよびアクティブなレプリカ
さて、東京リージョンの料金は次のようになっています。
リソースタイプ | 価格 |
---|---|
OpenSearch Compute Unit (OCU) - Indexing | $0.334 per OCU per hour |
OpenSearch Compute Unit (OCU) - Search and Query | $0.334 per OCU per hour |
Managed Storage | $0.026 per GB per month |
そのため、(0.334 * 2 + 0.334 * 2) * 24 * 30.5 = 977.952
が1アカウントにおけるServerlessの最低月額料金ということになります。なお、前述したようにOCUはコレクションで共有されるため、複数のコレクションを管理するほどお得になります。
提供リージョン
Serverlessはプレビュー時点で次の5リージョンに提供されていました。
- 米国東部(オハイオ)
- 米国東部(バージニア北部)
- 米国西部(オレゴン)
- アジアパシフィック(東京)
- 欧州(アイルランド)
GAにあたって、次に3リージョンが追加されました。
- アジアパシフィック(シンガポール)
- アジアパシフィック(シドニー)
- 欧州(フランクフルト)
まとめ
プレビューとして提供されていたOpenSearch ServerlessがさっそくGAとなりました!
プレビューではスケールインがサポートされていませんでしたが、GAで無事サポートされました。これから少しずつServerlessのエントリも増えていくはずです。皆さんもぜひ導入検討してみてください。